和紙の店 おおえ

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      若狭和紙ができるまで      
和紙の作り方を取材してきました。
      若狭和紙

 

目次

1.和紙原料「コウゾ」の下準備 (2006年12月11日)
2.「コウゾ」の煮込み作業 (2006年12月23日)
3.「コウゾ」のチリ取り作業 (2006年12月24日)
4.「コウゾ」の叩解(こうかい)作業と紙漉き (2007年2月3日)
5.和紙の乾燥 (2007年2月5日)up

 
     
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3.「コウゾ」のチリ取り作業

 

2006年12月24日(日)

本日は、昨日煮込んだ「コウゾ」の水洗いの作業です。
なぜ 水洗いをするのかというと、「コウゾ」にはチリや黒っぽい傷がついていることがあり、
それを取り除かないでおくと和紙を漉く時に混ざってしまうからです。
それで、キレイな井戸水を使い、丁寧にチリを取り除きます。


冷たい井戸水にさらして、一つ一つ汚れを取り除くのですが、
かがんでの作業なので、腰も痛くなるそうです。
私も少しだけ体験させてもらいましたが、
寒空の下での細かい作業はホントに大変!
でも、このチリを取り除く作業が、紙の良し悪しを左右するとても重要な工程なのです。

水洗いした「コウゾ」は乾かないようの壺に入れて保存しておきます。
これで、次の工程の「コウゾ」の叩解作業まで保存です。

次回は1月上旬に取材予定です!

コウゾを洗う作業   作業を体験

私も体験させてもらいました。
右に積まれているのが柔らかくなった「コウゾ」の山!

コウゾを洗う作業

「手袋をはずしたほうが写真の 見栄えが
いいかな?」
と写真の出来栄えを気にするオジサン。

コウゾを保存しておきます  
 

ワンちゃんも見守る。
かがんでの作業は大変です。

洗い終わったコウゾは壺に入れて
保存しておきます。

       
お土産にもらった野菜    

おまけ・・
お土産にこんなにたくさんの野菜をいただきました!
採れたての野菜はおいしい〜!

   
   
         
   
   
   

 

4.「コウゾ」の叩解(こうかい)作業と紙漉き

   

2007年2月3日(土)


年が明けてから初めての取材に行ってきました。

前日、全国的な寒波に襲われ小浜市も久しぶりの積雪。
しかし、今日は天気も良く、気温も高かったので
道路の雪はほとんどなくなり
和紙を作っている中名田地区まで
気持ちのよいドライブができました。

今回は、水洗いして保存しておいた「コウゾ」を
ビーターと呼ばれる機械を使った『繊維を細かくほぐす作業』と、
いよいよ『紙漉きの作業』です。
長くなりますが、読んでくださいね。

 

雪景色の小屋  
ビーターにコウゾと水を入れる

まずは、ビーターと呼ばれる繊維をほぐす機械に
地下から汲んできた水を入れ、
その中にコウゾと少量のパルプを入れます。
(本当は原料がコウゾだけの方が、強くてより良質な
紙が作れるそうなのですが、そうすると漉ける枚数が
少なくなり紙の値段が高くなることから、
注文に応じて現在はこのようにしています。)

 
コウゾがほぐれていく

そして、ビーターのスイッチを入れると・・
ドラムが回転し、「流しそうめん」みたいに
クルクル回ります。
ドラムの中の刃がコウゾの繊維をほぐしていくのです。
ドラムを通ったコウゾは綿みたいにふわふわ。

 

写真の左側真ん中がドラム。

 
和紙の材料ができあがり

しばらく回転させてから、ビーターの栓を抜き、
水とコウゾをその下においてある石釜に流します。
そこで、水抜きをします。
やっと紙を漉く準備が整いました。

ここまでで、すでに大変な作業!!
工程はほとんど屋外での作業なので、
今年はまだ暖冬とは言え、寒さとの戦いでもあります。

 
漉き舟

そして、いよいよ『紙漉き』です。
先ほど水抜きした原料を「漉き舟」という水の入った
大きな容器に入れ、「ネリ」を加えます。
「ネリ」は繊維を絡ませる役割をします。
紙を漉く簀(すのこ)をゆすってもコウゾが流れないようにするのです。

 

←こちらが「漉き舟」

 
撹拌機でよく混ぜ合わせる

そして、撹拌機のスイッチを入れ、
コウゾと水とネリがよく混ぜあわせます。
紙を漉く準備が完了しました。

 

 

←あまりキレイに撮れていませんが・・
ガタゴトと柵が動いて材料を混ぜあわせるのです。

 
紙漉き

紙漉きの「漉き桁(ケタ)」の上に「漉き簀(す)」を敷き、「漉き舟」の中にくぐらせます。
オジサンは慣れた手つきで縦・横に「漉き桁」を動かし、繊維を絡ませていきます。
皆さんが紙を漉くときにイメージする光景です。
何度か原料液にくぐらせることによって
紙の厚さを調節するそう。
この日は、提灯(ちょうちん)用の紙を作っているので、
やや厚手です。

最後にチャッチャッと「漉き桁」をゆすり
余分な水を飛ばします。

 
紙漉き5
紙漉き4
 
漉いた紙を桁からはずす

 

漉いた紙はこのように薄い膜みたいになっています。


「漉き桁(けた)」から「漉き簀(す)」をはずし、
後ろに置いてある台に紙を重ねていきます。

 

 



漉いた紙を重ねていく

水を含んだ柔らかい、
まだ紙とはいえない繊維の層なのに、
キレイに簀(すのこ)からめくれていくのです。

 
お豆腐みたい

何枚も重ねてあるので
「重ねていてもくっつかないのですか?」
と聞きましたが、大丈夫だそうで
乾燥するときにも一枚一枚キレイにめくれるそうです。
へ〜、びっくり。

その後、何度も何度も同じ作業を繰り返します。
昔は、早朝まだ暗いうちから一日500枚も
漉いていたそうです!!
今は200枚くらいが限界だとか・・

キレイに重ねられた漉きたての紙は柔らかく、
お豆腐のよう。

 

私も紙漉きを試させてもらいました。(写真がなくて残念です)
・ ・っっ!!思っていた以上に重いっ!

思い通りに全く動かず、オロオロしてたら繊維が片寄ってしまい残念ながら失敗・・
オジサンの作業を見ていると、とても軽そうに見えたのに・・

オジサンいわく、
「昔この辺りにお嫁さんに来た人は、紙を漉けるまで3年(!!)かかった」
そうです。

次回、小判の紙を漉くときにもう一度挑戦させてもらえることになりました。
「私の一枚」が出来るのかどうか・・・

ジャッキで水を絞ります

漉いた紙は水を多く含んでいるので、
重ねた紙をジャッキにかけて圧縮し、水をしぼります。

 

←板の間に紙を挟んで、圧力をかける

 
大江重雄さん

今日の作業はここまで!


これまで取材をしてきて感じたことは、
和紙作りでは水がとても大切だということ。
ずっと水を使い続ける作業です。
キレイな良い水が和紙の良し悪しを左右するといっても過言ではありません。

原料や機材は揃えられても、
水はその場所にしかありません。
冷たく軟水のキレイな水が若狭和紙を
支えてきたのですね。

オジサンのお家は地下から水を汲んでいるので
水道代もタダだそうです。
80歳を過ぎたオジサンがこんなに元気なのもこの水のおかげなのでしょうか??

次回は、『乾燥作業』です。
若狭和紙の作り方もいよいよ大詰め。
次回の取材をお楽しみに〜!

   
   
   
   

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